5年ほど前だろうか、家周りの地表を、ブンブン飛び回る虫が増えてきて気になり始めたのは。
秋口には自然と収まってくるものの、年を追うごとに範囲が広がってきているようで、さすがに放っておけなくなった。
ここでは、わが家の対策と解決に至った経緯を記しておこうと思う。
■対策の前に…繁殖している虫を特定する
その虫は、地面すれすれを旋回し、アリの巣のような穴から出たり入ったりしている。
シロアリとも違うし…動きが早い。
何だろう…よく見ると種類が違うものもいる。
みな体長1.5〜2cmくらいだが、
真っ黒いもの、黄色い部分のあるもの、ふさふさ毛で覆われているもの…。
ちょうどその頃、シロアリ無料診断のチラシが新聞に挟まって来ていた。名の知れた害虫駆除業者さんだったので、居間を見てもらうついでに相談してみることに。
すると…
「これは…シロアリではないですね…ハチですね」
ハチ、だと?!
その発想はなかった…!
確かに、飛び方を見ればハチのようではある…どうりで殺虫スプレーの効果がないわけだ。
結局、その場では「特に害を及ぼすものではないので、このままでもいいのでは」とのことで終わり…。
その後、ネットで「地中のハチ」を検索してみると、ツチバチ、アナバチ、ドロバチ、ジガバチ…とたくさん出てきた。その中の画像と照らし合わせてみる。すると、どうやら我が家で一番繁殖しているのは「ツチバチ」らしい。
人を攻撃しない種類なので良かったが、土にもぐるタイプのスズメバチもいるそうなので、どうか見定める際はお気をつけあれ。
■ツチバチ対策1。熱湯を地面の穴に流し込む
害はない、そう言われはしたが、ツチバチは日を追うごとに明らかに増えていき、足に纏わりつくくらいに繁殖。
ここまで増えるとハチ殺しスプレーでは到底間に合わず、ネットに載っていた、熱湯を穴に流し込むという方法を実行してみる。
すると、何となく減った感じがしたので、その後しばらくの間、ツチバチが巣から出始める前の早朝に、ヤカンで沸かした熱湯を巣穴に流し込む、という作業を地道に続けた。
その甲斐があってか、何とか我慢できる程度には減った。
そうしているうちに秋になり、その年は何とかやり過ごした。
だが、やはり翌年になるとまた同じ時季に巣穴がポコポコと作られ始め、ツチバチが一匹、二匹…と飛び回り始める。
手がつけられなくなる前にと、湯を沸かし、巣穴に流し込む。
この方法で、ある程度は減らせるものの、しょせんイタチごっこに変わりはない。
しかも、毎年毎年、このクソ暑い時季に何度も熱湯を沸かし巣穴ひとつひとつに流し込む…
そんな作業いちいちやってられるか…!(泣)
と半ギレになりながら、連日懸命に検索し考え…やっと、対策になりそうな答えを導き出した。
■ツチバチ対策2。産卵場所であるコガネムシの幼虫を絶つ
ツチバチの生態を調べていて、とあるサイトに行き着く。(もうどこか定かではない)
そこには、ツチバチは群れないので巣を作らず(穴は巣ではなかった!)メスが、土の中のコガネムシの幼虫に卵を産み繁殖する、と書いてあった。
ほぉ、それならば…その根本であるコガネムシの幼虫を減らせばいいのでは…?
そう思い、コガネムシの幼虫に効く薬を検索。すると、
https://amzn.to/3Zamdk1
こちらの薬「ダイアジノン粒剤3」が出てきたのでスクショし、ホームセンターで探して購入。2000円くらいだったか。
年が明け、すっかり雪が解けた4月初めに、毎年ツチバチが飛び回る場所全面にパラパラまいてみた。
すると……
5月…穴が…あまり作られていない…?
6月…ツチバチ…いる…?
7月…になっても数匹しか飛んでない!
なんと!見事に効いた!
それから更に2年ほど経つが、今のところ大量発生の兆しはない。
また発生したとしても、この薬がある。
そんな気持ちのゆとりが持てたことが何よりありがたい。
虫は大嫌いな私だが、無闇に殺して生態系を崩したいわけではないので、このままなら残った薬を使う機会もなさそうだ。
いくら害のない虫でも大量発生は困りもの。ひとつの実例として、参考にしていただけたら幸いだ。
